この記事の目次
咀嚼筋の衰えは「たるみ」につながることも 咀嚼のチカラ 虫歯・歯周病の予防効果 脳の血流アップ効果
正しい姿勢を維持しよう
合わない入れ歯で咀嚼機能が低下することも

正しい姿勢を維持しよう

咀嚼筋を鍛えるために重要なのは「姿勢」です。背筋を伸ばした正しい姿勢で噛むと咀嚼回数が増えることが分かっています。年を重ねると背中のまるまった楽な姿勢になりがちですが、人間の本来の骨格、正しい姿勢で噛むことが重要です。

まずは、坐骨で座面をとらえ、膝より足首を内側に入れて座ってみましょう。誰もがすぐ姿勢が正されます。実はよい姿勢の時、下の顎を支える筋肉はとてもリラックスしていて咀嚼しやすい体勢になっているのです。加齢とともに背筋は弱まりますので、背筋のストレッチや筋トレを毎日の習慣にしていきましょう。

 

合わない入れ歯で咀嚼機能が低下することも

年齢とともに、部分入れ歯を使用する人が増えてきます。入れ歯と咀嚼は密接に関係しており、歯の欠損を放置したり、入れ歯に噛みにくさを感じたりしていると、噛む回数が減って丸のみしてしまったり、やわらかいものばかり食べるようになり、栄養の偏りが生じて体重増加または糖尿病などの全身の不調にもつながる場合があります。

入れ歯でもよく噛めるようにするには、入れ歯安定剤の使用がポイントです。総入れ歯だけでなく部分入れ歯にも使用できますので、入れ歯と歯肉の隙間に食べ物が挟まりやすい人は入れ歯安定剤を取り入れてみてください。

 

また、部分入れ歯が合わないと感じたら、歯科医にも相談に行き、入れ歯安定剤の使い方についてみてもらいましょう。現在使用中の入れ歯のちょっとした不具合を調整することが可能です。

監修:宝田歯科医院院長 宝田恭子

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