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スマホに慣れることが防災の備えに

日本には、「デジタルは苦手」と感じるシニアが多いようです。国が2020年に実施した調査では、スマホやタブレットの利用率は、18~29歳の若者がほぼ100%だったのに対し、60代は約7割、70歳以上は4割程度にとどまっています。(「情報通信機器の利活用に関する世論調査」)

でも、「私は一生、黒電話でいいの」と諦めるのはお待ちになって。これからのシニアは、ご自分の命や安全を守るためにスマホと仲良くなっておいたほうがいいのです。

たとえば、災害時の緊急連絡。大きな地震や水害が起きると、市町村からの避難指示や避難所の情報はまず携帯電話やスマホへ一斉に配信されます。固定電話しか持っていないと、いざという時に必要な情報が届きにくくなるかもしれません。スマホに慣れることが防災の備えにもなるのです。

普段の生活でも、スーパーで無人レジが増えたり、銀行の窓口が縮小されてATMだけになったり、レストランではタブレットで注文してロボットが運んできたり。世の中はどんどん無人化が進んでいます。

背景にあるのは少子化にともなう深刻な人手不足ですから、機械にできることは機械に任せる流れは、ますます進んでいくでしょう。

私たちシニアにできるのは、この現実を受けとめ、人手不足の代わりとなるデジタル機器に慣れ、積極的に使いこなしていくことだと思います。