「置き場所」が決まると「居場所」が生まれる

「置かれた場所で咲きなさい」というクリスチャンの渡辺和子さんの言葉がありますが、家族それぞれが置き場所をわかっていたら、自分で自分のことができるようになるでしょう。

それが自信になりますし、一番大きな変化は不便が解消されて自由度が増すこと。家族がお互いに能力と個性を出し合って成長していく関係になれるし、しようと思ったことを行動に移しやすくなります。それが心地いいのですね。

今よりよい方へ向かうように、何かが育っていく。そういう空間なんですよね、居場所のある家って。

私たちの1日は「したいこと」と「しなければいけないこと」のせめぎ合い。もし自分の居場所がなく、必要な資料や道具が家のあちこちに散らばっているとしたら、「しなければいけないこと」にはなかなか取りかかれませんね。

主婦室では机の隣に棚を配置。座ったまま手を伸ばすと文房具や家計簿を取り出せます。頭と手を同時に動かせるからストレスなし。

やったとしても時間がかかり、自由に使える時間は少なくなってしまうのではないでしょうか。

例えば、パソコンのフォルダがきちんと整理されているところを想像してみてください。同じように情報や道具がたちどころに取り出せる環境なら、多少不得意なタスクも先延ばしせず取りかかれるはず。結果、好きなことをする時間の余裕も生まれます。

ペンや「済」スタンプは手前が高くなった三段式の棚に。財布は小型の間仕切りを固定した「指定席」に毎日戻します。