2019年10月23日号

 

[特集]
〈思い込みを捨てれば、半分になる〉
家事はもう、がんばらなくていい

主婦だけが家事をする、そんな時代ではないと思うけれど、やっぱり家のことや家族の世話に追われている。料理も掃除も洗濯も、細かすぎる名もなき作業もほんとうは、手抜きでいい、やめてもいい。誰かや機械に助けてもらっていいのです。──ひとりで引き受けてきた「きちんと丁寧に」を手放して、もっとラクになるために、簡単に始められる家事の知恵を集めました

●注目記事●

 

〈「ちゃんと」「きちんと」は思い込み!〉
何でもやってあげるのが愛情の証 ではありません
くわばたりえ×佐光紀子

3人の子どもを育てながら、仕事に主婦業にと奮闘中のくわばたりえさん。著書『家事は8割捨てていい』が話題の佐光紀子さんに、「家事の手抜きは後ろめたい」と打ち明けるくわばたさんですが……

佐光 お子さんは3人なんですね。

くわばた 上の2人が男の子で、8歳と5歳。いちばん下が女の子で4歳です。

佐光 子どもの構成はわが家とまったく同じ。うちは、すでにみんな成人していますけど、くわばたさんはお子さんたちにまだ手がかかるし、お仕事をしていると大変でしょう。

くわばた よく思うのが、テレビを置く台って黒色が多いでしょう。ホコリが目立つんです。台がホコリと同じ色やったら、どんなにええかと。

佐光 毎日、掃除していられないですものね。

くわばた 他のママのブログを見ると、部屋はきれいに片付いているし、料理もすごい。自分もちゃんとしたらいいんやろな、と思うけど、できない。でも、できない自分を今は許すようにしています。

佐光 やっぱり「ちゃんとしなきゃ」と思うんですか?

くわばた もちろんです。子どもがいても、身なりはいつもきちんとしていて、家事もしっかりやっている人、いるじゃないですか。テレビのバラエティ番組でご一緒するタレントさんで、子どもに自らピアノのレッスンをしながら、食事の支度もしている人とか。朝ごはんも早起きして作っていて、「うちやったら、これ、夜ごはんちゃうの」というようなメニューで。そういうママが、みんなから口々に「素晴らしい」と言われるのを見ていると、「私、肩身が狭すぎる」ってなるじゃないですか。

佐光 比べるとそう感じてしまうのね。

くわばた そんなことがあった翌日は、ちょっと頑張るんですよ。朝ごはんはいつもパンと卵とヨーグルトですけど、今日はレタスをつけてみようかなと。切らんとあかんキャベツは無理やけど、ちぎるのはできまっせ、と(笑)。私にすれば、朝、ゆで卵を作るだけでも手間で、面倒くさいんです。

佐光 うちの朝ごはんは、冷奴に納豆とキムチをのせたもので、みんなそれを食べて出て行きます。基本、火を使わないようにしています。

くわばた なるほど、パーッと食べられて、おいしそう。
(一部抜粋)


他にも、村上祥子さんの「料理研究家のたどり着いた、おひとりさまキッチン」、本間朝子さん「散らからない秘訣は「大きな動線」「小さな動線」」、ルポ「ラクすることに罪悪感がつきまとうのはなぜ?」などが掲載されています!

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[第二特集]
高齢ドライバー 運転のやめどき

高齢者の暴走運転による痛ましい事故のニュースに、うちの親は大丈夫? と不安が募る今日この頃。「まだまだいける」という親の自信こそが心配の種です。やめどきを見極める兆候は? 返納を渋る親への接し方は? 経験者の知恵と工夫に学びます

●注目記事●

 

〈返納するかしないかで大ゲンカ〉
納得しない母親にオレがとった最終手段は
ダイアモンド・ユカイ

85歳までは車であちこち出かけていたダイアモンド・ユカイさんのお母様。説得を始めてから免許返納に至るまで5年かかったという、ロックンローラー親子のバトルはいかに──

うちは両親とも公務員、自分は共働き家庭の一人っ子として育ちました。親父は体が弱いながら、遠い職場まで通い家族のために頑張ってくれていたのですが、オレが21歳の時に亡くなりました。一方おふくろはバリバリ働き、役所では課長にまで昇進して、キャリアウーマンの走りだった。

四十何年勤め上げて定年退職してからは、もう羽を伸ばしちゃってね。まさに第二の人生を謳歌していました。家庭菜園を始め、そこで育てた野菜を使ってむちゃくちゃ手の込んだ料理を作る、世界各国を旅行する、行きたい所へはどこにでも自分で車を運転して出かける……。

おふくろは、2年前に90歳で亡くなりましたが、その5年ほど前まで、ガンガン車を乗り回していたんです。食事、買い物、通院……、用事がてらドライブを楽しんでいましたね。かかりつけの病院まで1時間くらいかかるんだけど、それもレジャー気分。友達がたくさんいて、そりゃあ楽しそうだった。

健康で病気知らず。高齢になってからも高血圧気味であること以外どこも悪いところはなかった。しかも体力があり、運動神経は抜群。肝っ玉母さんというか、鉄人だな。鉄人と呼ぶにふさわしい人だった。

今思えば、おふくろのこの鉄人っぷりに、甘えていたところがあったのかもしれません。高齢の母親が一人暮らしをしているのだから、もっと早くから細かく気を配らなければいけなかったのに。「あれ、大丈夫かな?」──不安を感じた時、おふくろは70代後半でした。
(一部抜粋)


他にも、 専門家の解説「家族の見極め基準と説得のコツ、教えます」、ルポ「父よ、お願いだから 運転を諦めて」などが掲載されています!

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[読みもの]

 

〈初回スペシャル拡大版〉
氷上に舞う!
羽生結弦、さらなる高みへ
撮影◎田中宣明

国内はもちろん、世界各地に赴きフィギュアスケーターを撮り続けているスポーツ写真家・田中宣明さんの連載がスタート! 銀盤の貴公子たちを毎号紹介します。初回は、シーズン開幕戦「オータムクラシック」に出場した羽生結弦選手です

熟成し、深化する2つのプログラム

今年もまた、羽生結弦の新しいシーズンが幕を開けた。カナダ・オークビルで行われた「オータムクラシック」で、ショートプログラム(SP)、フリーとも1位の合計279・05点をマークして優勝。4回転ジャンプに課題は残したが、今後に期待を抱かせる初戦となった。

例年夏に行われている公開練習が今年はなかったため、今季のプログラムは、この試合会場で披露するまで明らかになっていなかった。SP前日の公式練習。耳を澄ます報道陣の前で、フリーの曲がかかった。昨季と同じ、「Origin(オリジン)」。練習後には、SPも「秋によせて」を続けて使うと明かした。SP、フリーともに曲を変えなかったのは、シニア10年目で初めてだ。
(一部抜粋)

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〈マニキュアひとつで幸せになれるから〉 
感情の断捨離をすれば素敵なことがやってくる
吉永小百合× 天海祐希

ともに日本を代表する映画女優である吉永小百合さんと天海祐希さん。10月公開の映画で18年ぶりに共演した2人は、人生を悔いなく生きるために何を心がけているのでしょうか

吉永 天海さんとは以前、映画で初めてご一緒して以来ですから18年ぶりですよね。

天海 はい、そうですね。2001年公開の『千年の恋 ひかる源氏物語』の時以来。

吉永 でも、久しぶりという感じはまったくしないんです。というのも、時々2人プラス素敵な男性と3人でお食事したり、コンサートに行ったりしてきましたから。ただ、天海さんは舞台やテレビにお出になっていて、私は映画にしか出ないので仕事のベースが違うでしょう。だから共演は無理かなと諦めていたんです。今回のお話(映画『最高の人生の見つけ方』)をいただいた時は、すごく嬉しかった。

天海 私こそ。前回は小百合さん演じる紫式部の物語の中に私がいるという設定でしたので、顔を合わせてお芝居することがほぼなかったんですよね。だから、小百合さんと顔を見合わせて台詞を言い合うのは今回が初めてで、とても緊張しました。役柄に入っている時の小百合さんの、女優としての存在の大きさを間近に感じながら演じていたので、ふと我に返ると、「うわあ、私はなんていう人とお芝居をしているんだろう」って。

吉永 そんなあ、恥ずかしい。(笑)
(一部抜粋)

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他にも、

〈追悼・安部譲二さん〉 
ベストフレンド4ever
山田詠美

〈チャーミングな大女優、カトリーヌ・ドヌーヴの素顔〉
「家の中」という場所で、 人はいくつもの役割を演じている
是枝裕和

〈あなたの心身を守るために〉
新連載「スピリチュアル・メッセージ&フィジカル・ヒーリング」
江原啓之

清水ミチコの三人寄れば無礼講
ゲスト U-zhaan&レキシ

 

[カラーグラビア]

〈デビュー20周年記念 コンサートレポート in 大阪城ホール〉
あなたがいるから 
氷川きよし

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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