歯に衣着せず指摘してくれる母
2007年に『婦人公論』で母(編集部注:土屋眞弓さん)との対談を取材していただきました。あれから17年も経ったんですね。当時、母は所属事務所の代表を務めてくれていたのですが、その後、私は別の事務所に移籍。現在は再び、母と一緒に仕事をしています。
仕事の場で身内と一緒というのは、いい面もあれば悪い面もあります。悪い面は、やはり公私混同しちゃうところでしょうか。それを面倒に感じて「やっぱりナシ」となったり、仕事をするなら他人のほうが楽という人もいるかもしれません。でも、私はアリ。いざというときに本気で守ってくれるのはやっぱり親ですし、嘘なく繋がっているのも親ですから。時と共にお互いを一人の人間として見られるようになったり、リスペクトの気持ちが出てきたりと、気持ちの変化を実感できるのも楽しいです。
私と母は性格が全然違うので、時には相手の一言にカチンとくることもあります。過去にはライブ前に、「なんで今?」と思うことを言われて大喧嘩になったことも。腹を立てたまま現場に臨むこともしばしばでした。(笑)
しかも私の母は厳しくて、他のタレントさんのマネージャーのように飲み物を買いに行ってくれたりしないんです。今日も来ていますけど、「スタバのコーヒーが飲みたいなあ~」と言っても「自分で買って来なさい」と突っぱねられるので、自分で買いに行くしかない。(隣にいるお母様・眞弓さんいわく「サイズがどうとかトッピングがどうとか、細かくて覚えられないのよ!」)
この通り土屋家のDNAなのでね、強いんですよ(笑)。それだけに「どうしたらいいかな?」と迷ったときには、「こうしたら?」と的確な意見を言ってくれる。私のいいところも悪いところも歯に衣着せず指摘してくれるので、本当に頼りになります。ただパソコンだけは、そろそろ学んでほしいなと思いますけど。(笑)