大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をした。球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。
長男・翔大が帰ってきた。
我が家の長男・翔大が大阪から帰ってきた。
3年前、あの頃私は人生初の大掛かりなダイエットを敢行し、体重計を抱えながら新横浜~新大阪を何度も往復して履正社の入学準備に追われていた。
いよいよ大阪に送り出した時の寂しさを、はい、
どうでしたか?と訊ねられてもまだ客観的になれない、つい2ヵ月くらい前のことのような気がしているのに…。
翔大、まもなく履正社を卒業。
…の前に、
本日大学の寮に入寮していった。
早っ!
卒業式は3月なのだが、プロと同じく2月には大学も新しいシーズンを迎え、新入生たちは早々に入寮。翔大の同級生たちも1月の終わりには高校で最後の練習を終え、挨拶をして各々の進学先の入寮に散って行った。
ちなみに今は1月に卒業式をする高校もあると聞く。
高校、短すぎる…。
「いいかげんにしなさい!」
己の図体も考えず、デッカい男子2人がドタドタぐるぐる、ダイニングテーブルの周りを追っかけまわしている。
たぶん2人とも、自分が傍から見てそこそこデカいオトナサイズなのをお忘れだ。
昨年末に翔大が大阪から戻って以来、うちはずっとこんな毎日。顔を合わせれば朝っぱらからケンカばっかり。しかも、今どきの小学生だってもっと聞き分けがいいだろう、取った取られた、俺が先いやオレの方が先…幼児も笑う発端で。