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多様化する「ハラスメント」
近年、SNSを中心に、新しく「~ハラスメント」の造語を生み出す風潮が見られます。
今年2月には、SNSやメディアで「マルハラ(マルハラスメント)」という言葉が話題になりました。
マルハラというのは、中高年からのメッセージに句点(マル)がついていることに対し、若者が恐怖心を抱くことをいうようです。これは近年、SNSを利用する若者の間で、絵文字や「!」を用いたやり取りが一般的となっていて、句点に対しては馴染みが薄いことが原因ではないかと考えられています。
また、ここのところプロ野球の大谷翔平選手を巡る報道が盛んなことから、「野球ハラスメント」「大谷ハラスメント」なる言葉も現れています。これらは、野球に興味がないにもかかわらず連日ニュースを見かけたり、話題を耳にしたりして食傷気味になっている人々によって用いられているようです。
さらに、少し毛色の違うハラスメントとして「ネコハラ(ネコハラスメント)」というものも誕生しています。これは飼い猫が仕事や家事を邪魔してくることを指し、実際にSNSで「ネコハラ」と検索してみると、愛猫のいたずらに癒やされる飼い主たちによる微笑ましい投稿を見ることができます。そのためネコハラについては、ポジティブな意味合いで捉えられる稀有なハラスメントの例といえそうです。