32年間、放送作家として活躍してきた鈴木おさむさん
32年間務めた放送作家の仕事を、2024年3月、51歳という若さでで引退すると発表した鈴木おさむさん。ともに歩んできたSMAPとの時間を小説『もう明日が待っている』という形で上梓した。引退を決めた理由やSMAPのメンバーとの思い出、数々の仕事について振り返っていただいた。(構成◎上田恵子)

2024年3月31日をもって放送作家を引退

19歳の時から32年間、放送作家としてバラエティー番組の構成をメインに活動してきました。なかでも代表作をひとつ挙げるとしたら、20年9ヵ月続いた『SMAP×SMAP(通称スマスマ)』になるでしょうか。立ち上げ当初から携わった、僕にとって特別に思い入れの深い番組です。

バラエティー番組以外にもドラマや映画の脚本を多数手がけてきましたが、2024年の3月31日をもってこれらすべての仕事から引退しました。現在は、若者の起業を応援するスタートアップファクトリーを運営しています。

スタートアップ支援は6~7年前から本業と並行してやっているものですが、彼らを見ていると昔のテレビ業界を思い出すんですよね。働き方改革とは無縁の、誰もが結果を出すために睡眠時間を削って一心不乱に打ち込んでいたあの時代。

今は「俺もあんな感じだったなあ」と少し前の自分と重ねながら、若い人たちの頑張りを応援しています。