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『婦人公論』8月号(7月15日発売)では、「豪雨、地震、台風……今すぐ見直すわが家の防災」という特集を組み、自然災害への備えについて特集しました。そのなかから、選りすぐりの記事を配信します。
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大地震が起きたときに心配なのが、自宅が倒壊するリスクです。建て直さずに、地震に強い家にすることは可能でしょうか。木造住宅の耐震に詳しい建築士が、住まいの安全性の調べ方や対策をアドバイスします(構成=村瀬素子 イラスト=青山京子)

前編よりつづく

強い家のポイントは壁の量と配置

家の耐震補強が必要なことがわかったとき、何をどのように進めていけばいいのか、大まかな流れを説明しましょう。

まずは、建築士が診断結果をもとに耐震補強設計を行います。建物のどの部分をどのように補強するか考え、依頼者の要望を聞きながら改修計画と設計図を作成。なお、耐震診断と設計は同じ業者に依頼するほうがスムーズに進みます。

設計が決まったら、いよいよ耐震補強工事です。耐震診断から工事まで一貫して行う業者もありますが、そうでない場合は工務店など施工業者に依頼することになります。

金額や工事の内容などを比較・検討できるよう、できれば複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。