世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく
飼育動物の数は国内ナンバーワン
「シュール・ブルー 列島水族館写真巡り」もお陰様で2年目に入った。これから訪問する新たな場所も楽しみだが、過去に行った水族館を振り返るのも面白い。
2019年の年末に訪れた鳥羽水族館(三重県)は、1955年に開館した名所である。飼育動物の数は約1200種(全国ナンバーワン)、3万点にも上る。
鳥羽水族館といえば、今は国内の水族館には3頭しかいないラッコの2頭(キラとメイ)がいる場所として知られているが、4月からは24時間放送のラッコのライブカメラも導入された。その他にも世界の水族館には2頭しかいないジュゴンだが、そのうちの1頭(セレナ)が鳥羽にいる。