(写真:stock.adobe.com)
近年、健康寿命と口の機能の関係に注目が集まり、口腔ケアの意識が高まっています。一方で、「いつもの癖で適当に歯磨きをしている」「何年も歯科医院に行っていない」という人も多いのではないでしょうか。歯磨き指導のプロに、健康長寿に繋がる口腔ケアの心構えを聞きました(構成=浦上泰栄 イラスト=オガワユミエ)

その1よりつづく

道具選び

口の大きさや歯並び、歯の健康状態は人によって異なります。自分の口の中の状態をよく知り、予防したいのはむし歯か、歯周病なのかなど、目的に合わせて道具を選びましょう

●歯磨き剤

種類が多くて迷う歯磨き剤は有効成分に注目。

むし歯予防には、フッ化物(歯の再石灰化*を促し、歯質を強くするはたらきがあるフッ素のイオンを含む化合物)を高濃度(1400~1500ppmF)で配合したものを選ぶ。

ジェルタイプは口の中にフッ素が留まりやすいので、夜寝る前に使用を

*むし歯菌などが作る酸で溶けた歯を修復するはたらきのこと

歯磨き剤
歯磨き剤

ジェルタイプは口の中にフッ素が留まりやすいので、夜寝る前に使用を

【POINT】
●有効成分に注目
●フッ化物を高濃度配合
●2種類の併用もOK