100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第84回は「ALive Returns」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
帰ってきた「ALive Returns」!
瀬奈じゅんさんの30周年記念コンサート「ALive Returns-Handsome Woman-」の只今絶賛稽古中です。
日本青年館で10月25日、26日に行われるこの公演は、彩乃かなみさん、宇月颯さん、晴音アキさんが出演。
さらに、10月25日の公演には大空ゆうひさん、霧矢大夢さん、10月26日の公演には春野寿美礼さん、大鳥れいさんがゲストとして出演されます。
苦楽を共にしてきた仲間との稽古は、あっという間に時が戻って現役の時のような稽古場になります。
懐かしさに囲まれて、あの時代にワープしているかのような不思議な感覚に、感動で震える瞬間が何度もあります。
あさこさん(瀬奈じゅんさん)といえば、やっぱりこの曲だよなとか、回るだけでも、ただ後ろに立つだけでも、そうそうこれこれ!と感動して泣きそうになったり。
みんなも同じような気持ちになっているのがわかります。
似たような感情が動いてることを感じながら、みんながずっと笑っている稽古場。
そんな空気感が合う感覚がたまらなく懐かしい。
現役の頃とは距離感も環境も違う私達。
ゆっくり話す時間もないのに、それでもしっくりくるという、そんな仲間って貴重すぎる。
そんな感動の嵐で始まった稽古場でした。