国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が2024年に公表した「世界幸福度レポート」によると、フィンランドの幸福度は1位で、首位は今回で7年連続だそう。フィンランド・ヘルシンキ大学非常勤教授の岩竹美加子さんいわく、「フィンランドの学校には、自分の人生観を育むための知識と教養を得る『人生観の知識の授業』がある」とのこと。そこで今回は、岩竹さんの著書『フィンランドの高校生が学んでいる人生を変える教養』から、一部を抜粋してご紹介します。
フィンランドの大学入学者の平均年齢
教育を若い時に限らないのがフィンランドの特長だ。
日本では、高校卒業後すぐ大学に進学するのが普通で、大学は10代終わりから20代初めの若者だらけだが、それは国際的に見ると一般的なことではない。
2017年のOECDの調査で、日本の大学入学者の平均年齢は18歳、最年少である。
フィンランドでは、2000年代初めまで大学入学者の平均年齢は20代後半だったが、それは国際的に見て遅いことに気づいた。
そのため、あまり年数を置かずに大学進学することが奨励されるようになり、最近の大学入学者の平均年齢は23歳に下がった。
とは言っても、それは日本では大学を卒業し、就職している年齢になる。