1989年に漫画家デビュー、その後、膠原病と闘いながら、作家・歌手・画家としても活動しているさかもと未明さんは、子どもの頃から大の映画好き。古今東西のさまざまな作品について、愛をこめて語りつくします!今回はアカデミー賞の前哨戦とされる「第82回ゴールデングローブ賞」にノミネートされた真田広之(64)主演のドラマ『SHOGUN 将軍』。本作はテレビ部門の作品賞を含む4部門にノミネートされ、真田は主演男優賞に選出、浅野忠信が助演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞へのノミネートを果たした。すでにエミー賞では史上最多の18部門を受賞する快挙を成し遂げている本作の魅力とは…
(写真・イラスト◎筆者)
(写真・イラスト◎筆者)
エミー賞18部門受賞の超話題作
「私、今話題の『SHOGUN』のDVD買ったんです!シネマニアでとりあげてよいですか?」
担当さんに尋ねると、「是非!」と即答。エミー賞18部門受賞の超話題作、当然です。でも、「いか―ん! 10時間近い」と気づく。
けれどアシスタントさんに、「Disney+なら携帯で、移動中でも見れます」と教わり、恐る恐る見始めると…。
「えっ!? めちゃめちゃ面白いんですけど!!!」
エミー賞を席巻するも道理。オープニングからして映像は、テレビドラマのスケールを完全に超えて映画。タイトルロールも実にクール。「こんなのアメリカの映画会社に作られちゃったら、日本の映画界、形無し!!」と言いたくなるくらいに、外国人目線で作られた日本は恰好よく、美しかったのです。