総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第11回目は、「老老介護に向けて」です。
(構成:野辺五月)
早めに動くことがかなり重要
Q:母の世話をしていますが、私自身もそんなに身体が強いほうではなく、最近疲れを感じます。もしかして老老介護になっているのでは?と思うのですが、どの段階からどういうことに気を付ければいいのか分からず……アドバイスをいただきたいです。
A:2022年の統計データで、既に介護者の年齢分布は60歳以上が8割……特に70歳以上が47%ととても高く、「老老介護」が一般的な状態まできています。
介護の内容は、排泄や食事の補助、薬の管理など「物理的」なことが多く、体力がしんどい……負担になる動作もあるので、ある程度年を取った方がやるのには厳しい部分も多くあります。特によく相談されることとしては、腰が痛い、自分が眠れなくなってしまう、外に出られないなどなのですが、年齢問わず、今後を考えて行き詰まりそうであることについて、苦手な部類のこと、身体的に無理があることはなるべく「分担していく」必要があります。
特に体力は、何かで崩れると急激に動けなくなるのは、年齢によってどうしても防げないことでもあります。普段から、体調を崩したら誰に頼むのかを決めておく、頼り先を決める必要があります。さしあたりご近所の仲良しさんでも構いません。醤油が借りられるくらいの距離感を作っておいていただきたいところです。どこかに話を繋げられるようにしておくことが必須なのです。もちろん、本当に困ったら主治医でも構いません。ただ話はきいてもらえますが、生活の状況は見えないので日頃からまめにお話できるような関係性はとても重要です。
そういう部分も含めて、早めに動くことがかなり重要になってきますので、「不安だな」「少し疲れたな」という段階で動きたいところ。
我慢できる、何とかなるという気持ちも分かります。身内にこそ頼みづらいという場合もあるでしょう。そんな中でご相談のように、負担が増えているようならばまずどこに頼んだらいいのか?どこに相談するべきか?