人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
友だち親子
遠目には姉妹のように見える母と娘が食事をしたり、ショッピングを楽しんでいる。そして、友達同士のように、ファッションやメイク、好きなタレントの話で盛り上がっている……。
こうした親子を「友だち親子」と呼ぶそうです。
親子が仲よくして何がいけないと言われそうですが、精神科医の立場から見ると、少し問題ありです。
子どもの側の問題としては、いつまでも自立できない点でしょう。
人間関係が少なく、休日を一緒に過ごす恋人もいなければ、同性の友だちもできにくい。
そのうえ、一人で時間を過ごせる大人にもなれていないため、親との関係に逃げこみ、自分をごまかしているケースが多いのです。