2月は優待銘柄が多い?優待族おすすめの買い方は?
NISAも2年目、紹介した2月の優待銘柄は141銘柄もあるため、「株主優待」のある銘柄を買ってみようかと思う人も増えてきたように感じます。ただし、株価は上がることもあれば下がることもあるため、「欲しい銘柄なら何でも買ってよい」とむやみにすすめることは難しいところもあります。
筆者としては、このような流れで株を買うのが理想的です。
・できれば営業利益や経常利益のよい、チャート(※株価の動きをグラフで表したもので、現在の株価が高いかどうかや、値動きのパターンを読み取れる)を見ても、将来的には株価が上がりそうな銘柄を確認
・欲しい銘柄リストを作っておき「押し目(株価が下がったタイミング)」で買う
株は安い時に買いたいものです。証券会社の口座を開くと、評価損益(株価の変動によって生じる利益や損失)が表示されます。買った価格よりも常にプラスで保有できるなら、精神的にも安心していられます。もちろん、思惑どおりにいかないこともありますが、できるだけ評価益があるほうがよいわけです。
大きく下がらないようなら配当金や「株主優待」を受け取っていき、「何年経過すれば元が取れる」といった「投資資金の回収」を考えられると、日々の株価のちょっとした値下がりはあまり気になりません。
「株主優待」はなくなったりすることもあるため、同じ銘柄に集中投資よりも分散投資を心がけるなど、「まさか」の場合も想定しておけば、初心者もそこまで難しくない気がしています。もちろん、決算で営業利益や増配、「株主優待」の変更などはチェックしておいたほうがいいものの、毎日トレードする必要はなく、ある程度“ほったらかし”投資もできることでしょう。
〈「株主優待」とは?〉
ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。
〈「権利付最終日」とは?〉
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。
つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。
例えば、2025年2月末の権利付最終日は2月26日、権利落ち日は2月27日です。そのため、2月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、2月26日までに株を買っておかなければなりません。2月は西松屋チェーンやしまむらが2月20日の権利日となっていますが、この場合、権利付最終日は2月18日、権利落ち日は2月19日です。