パルミジャーノは和食にも合う、うまみの調味料
パルミジャーノ・レッジャーノといえばすりおろしてパスタにかけることが多いけれど、原形は太鼓のような形をした1個約40キロもある巨大なチーズです。北イタリアの限られた地域で、生乳、塩、天然凝乳酵素だけを原料に、9世紀にわたり同じ製法で作られています。厳格な規定があり、日本でいう「パルメザンチーズ」はまったくの別物。
パルミジャーノ・レッジャーノはカットしたてがおいしいから、近所のイタリア食材店で塊から割る量り売りを買っています。このチーズ、熟成によってうまみ(グルタミン酸)が凝縮されているため、調味料のように使えて和食にもぴったり! おろしておひたしや納豆にかけたり、卵焼きや茶碗蒸しに混ぜたり。ピーラーで削って温奴の薬味にするのもいいですね。塩もみ春菊ともよく合います。
お酒はどぶろくに燗をつけましょうか。青森の純米にごり酒、八戸酒類「如空五戸(じょくうごのへ)のどんべり」は粗漉しした醪もろみをたっぷり残した辛口。じんわりほんわか温まってきますよ。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
作り方(2人分)
(1) 春菊50gは葉を摘んでみじん切りにし、水にさらす。水気をきり、塩少々をふって塩もみし、水気をしっかり絞る。残った茎は炒めものなどに使う。
(2) パルミジャーノ・レッジャーノ30gはピーラーで薄く削る。
(3) 豆腐1丁(400g)は半分に切ってそれぞれ器に盛り、電子レンジ(600W)に1人分につき1分30秒かけて温める。
(4) (3)の水気をきり、(1)、(2)をのせ、醬油とオリーブ油各適量をかける。
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