(イラスト:ナカミサコ)
片づいた空間は安全で暮らしやすく、気持ちのいい場所とわかっていても、なぜそれを実践できないのか。その原因を心理学の専門家が解き明します(構成:島田ゆかり)

前編よりつづく

モノと向き合う4つのステップ

モノをつい手に入れてしまう心理、手放せない要因などをお伝えしてきましたが、いくつかのコツを掴めば、「ためこみ行動」を改善していくことができます。4つのステップに分けてご紹介するので参考にしてください。

最初のステップは、やはり、「モノを買わない、家に持ち込まない」こと。買う時に「本当に必要か?」といったん考えるのが入手しないコツです。

これまで、無意識、無頓着に、衝動のまま買っていたかもしれませんが、次のページの「買いたいと思ったら」の項目から2つだけでよいので思い出して、本当に今買う必要があるか考えてみましょう。その少しの意識が、抑止力になります。

また、今あるモノはどれくらいで使い終わるのかを把握することも重要です。シャンプー1本が何ヵ月で空になるのか、トイレットペーパー1巻は何日持つのか。買い替えの頻度をふまえていれば、「安いから。得だから」という理由では大量に買わなくなるはずです。