(写真提供:Photo AC)
「沈黙の臓器」と言われ、気づかないうちに悪化してしまう恐れがある<腎臓>。「いまからでも、腎臓の寿命は延ばすことはできます」と断言するのは、腎臓の研究と臨床に30年以上取り組んできた、東北大学名誉教授・上月正博先生です。今回は、上月先生の著書『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』から、一部を抜粋してお届けします。

理想的な1日の塩分摂取量は何グラム?

ここでみなさんにお尋ねします。

理想的な1日の塩分摂取量は何グラムでしょう。

普段あまり料理をしない方にとっては、いきなりグラム数を問われてもピンとこないかもしれませんね。

目安をひとつお伝えすると、ティースプーン1杯がだいたい5gです。

「あれで5gなら、もっと多いに決まっているよね。さすがに10杯はやりすぎかもしれないけど、3~4杯(つまり15~20g)くらいなら許容範囲内なんじゃないの?」

そのように思った方もいるのではないでしょうか。