2010年に情報サイトを立ち上げ、独自の目線でパリとフランスの素顔を発信しているのは、フランス在住の日本人ふたり組であるトリコロル・パリさん。そんなお二人が、フランスの1年365日を紹介している著書『フランスの小さくて温かな暮らし 365日──大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』より一部を抜粋し、<めぐる季節の中で暮らしに取り入れたい毎日のエッセンス>を当連載にてお届けします。
パリのど真ん中でバカンス気分
夏の間、パリの真ん中がビーチに変身する「パリ・プラージュ」は、2002年から続くイベント。
もともとは経済的な理由で夏休みに海に行けない市民たちのために生まれたアイデアでしたが、今ではそれに関係なく、暑い夏を爽やかに過ごそうと多くの人が利用する大人気企画です。
規模も拡大しており、2019年は7月初めから9月初めまでの2カ月間開催。
セーヌ河岸に加え、市庁舎前広場やパリ北東のラ・ヴィレット運河も会場です。
ウッドデッキや芝生が敷かれ、ヤシの木が南国気分を演出する、快適なくつろぎスペースです。