大竹しのぶさん
フランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフの波乱に満ちた人生を描く舞台『ピアフ』で6回目の主演を務める大竹しのぶさん。2026年1月10日に開幕するピアフは2011年の初演から15周年を迎え、1月11日には記念すべき上演200回を達成する。自身の代表作ともいえる舞台への思いや、5月に結婚した長男・二千翔さん夫婦のこと、最近の過ごし方などについて聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:本社・奥西義和)

作品をなぞることはしたくない

この作品を何度も上演できることは、役者として本当に幸せなことです。でも何回公演を重ねても「なぞる」っていうことはなるべくしたくない。だからと言って、新しい道を探ろうとかそういうことでもなくて……。前回のことは忘れて、また新たに向き合いたいです。

できるだけ続けていきたい気持ちもあるけど、年齢のことも考えてしまいます(笑)。ピアフの少女時代も演じますが「うそでしょ、少女じゃないでしょ」って思ってしまう…。(笑)

少女時代からの親友・トワーヌを演じる梅ちゃん(梅沢昌代さん)と「さすがにもう年齢的にできないかもね。今回は頑張ろうね」って言ったのが2022年の前回公演。二人で「いつまでできるのかしら」って……。