(写真提供:Photo AC)
お笑い芸人の阿曽山大噴火さんは、1999年のオウム裁判以降1万件を超える裁判を傍聴してきた裁判ウォッチャーでもあります。そこで今回は、阿曽山さんの著書『バカ裁判傍聴記』より、「なんでこんなことやっちゃったの?」と思うような珍事件をご紹介します。

罪名 器物損壊、建造物損壊

ありそうなのに聞いたことのない事件の裁判傍聴記。

・罪名 器物損壊、建造物損壊
・被告人 アルバイトの男性(53)

起訴されたのは2件。

一つ目は、令和5年の4月10日午前0時4分、被告人が東京都内の公園内の選挙ポスター掲示板に、油性ペンで「ファスナー」と落書きをした件。

二つ目は、4月12日に霞が関の検察庁の庁舎内で、被告人が部屋の壁に手錠で「ファスナー」とキズをつけた件。

選挙ポスターに落書きをする事件はたま〜に新聞で報じられることもありますが、被告人の場合はポスターを貼る前の掲示板に落書きです。しかも、書いた文字は「ファスナー」という謎のメッセージ。そして、逮捕されたあとには検察庁の壁に手錠でキズをつけるという前代未聞の犯行。しかも、壁に刻んだその文字はまたもや「ファスナー」ですよ。

そこまでして「ファスナー」を残したかったわけとは……。