100のろうそくが立つケーキを前に手を振る石井ふく子さん
『渡る世間は鬼ばかり』『女たちの忠臣蔵』など脚本家・橋田壽賀子さんとのコンビで数々のヒット作を生み出したテレビプロデューサー・舞台演出家の石井ふく子さんが2026年9月1日に100歳を迎えました。同日、都内で「百寿を祝う会」が開かれ、開宴前の記者会見で石井さんが近況や新たな仕事への意欲を語りました(取材・文:婦人公論.jp編集部、撮影:本社 奥西義和)

金屏風が立てられた壇上に着席した石井ふく子さん。司会者から「お誕生日おめでとうございます。100歳になったお気持ちをお聞かせください」と声をかけられると、石井さんは「数字で言うと100ですけれど、自分で数えると100にならないんです。私はそんなに歳を取ったとは思っていないので、元気でおります。(自分で感じている年齢は)20引いて80歳ぐらい」と答え、会場の笑いを誘いました。

石井さんは大正最後の年に当たる1926(大正15)年生まれ。百寿を迎えても元気に過ごす秘訣について聞かれると、「食事をきちっと食べること。朝はパン、昼はそうめんと何か、夜はご飯を少し。ただ、食べ過ぎないように気を付けています」と石井さん。

「運動はあまりやらない」と石井さん。「家の廊下を行ったり来たりしている」

「9月1日に生まれると人に恵まれて育つ」と聞いた石井さんの母が予定日より早く帝王切開で出産したのが石井ふく子さんでした。ただ、芸者として働いていた母親は忙しく、石井さんの面倒を見ることはあまりなかったといいます。

石井さんは「私は一人っ子で、母は花柳界で仕事していたので、おじいちゃん、おばあちゃんに育ててもらった。ほとんどおばあちゃんっ子だった。ですから、おばあちゃんが亡くなった時はすごく泣いた。すると母親に『お前の母親は私だよ』と怒られました」と当時を回想。

さらに「一人っ子で家族がいなかったもんですから、友達の家族とかを見ると、『ああいいな、家族って』と考えたりします」と話し、「今の時代、いろいろな問題が起きていますよね。家族というのは大事なんだということを、もう一回、テレビの上でやってみたいと思っています」と今後の目標を力強く語りました。