2021年1月26日号
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[特集]
幸運は、あなたのすぐそばにある

1916(大正5)年に創刊した『婦人公論』は、今年105周年。激動の時代を幾度も乗り越えてきました。2021年は、誰もが大きな曲がり角を経験して迎えた新年です。先の見えない世の中で不安や悩みは尽きませんが、だからこそ、身近にある幸せの芽を見逃さず、未来を豊かにする運を育てたい。そのためのヒントをたっぷりとお届けします

●注目記事●

〈私たちはいつからでも冒険できる〉
丁寧に生きることが
こんなに味わい深いなんて

板谷由夏×小林聡美

年齢を重ねて、ますますしなやかさを増している俳優の小林聡美さん。俳優業のほかにファッションブランドのプロデュースも手掛ける板谷由夏さん。18年ぶりにドラマで共演したという二人は、プライベートでも親しい関係。コロナ禍でどんな日常を過ごし、そこから何が見えたのでしょうか

小林 私たちってちょいちょい会ってはいたけれど、考えてみたら共演するのは、ものすごく久しぶりだったね。

板谷 はい、2002年以来です。

小林 あの当時、板谷さんはまだ娘さんだった。(笑)

板谷 あはは、そうですねえ。18年前、私は27歳でした。

小林 ということは私が37歳。えええーっ、2002年ってそんなに昔なのか。

板谷 びっくりですよね。ついこないだなのに。

小林 ホントにねえ。当時の板谷は、ややこしい時代のど真ん中にいる感じだった。

板谷 いろいろと面倒くさかったです、20代後半は。

小林 すごい繊細で。

板谷 あ、それは今もですよ。

小林 繊細でしょうけれども(笑)、今はなんだかどっしりして、頼もしい。

板谷 子どもを産んだら忙しくなっちゃって、自分のことで悩んでばかりもいられなくなって。

小林 今は、自然に囲まれた郊外でしっかり母ちゃんをやってる。庭で野菜を育て、仕事もちゃんとやって。よくがんばってるよねえ。

板谷 わあ、聡美さんにそう言ってもらえるとうれしい~。聡美さんには、いつも遠くから見守ってもらっていると勝手に感じているんです。(一部抜粋)

他にも、瀬戸内寂聴さんの巻頭言「今に目を向ければ幸せへの入り口は見つかります 小芝風花さんのインタビュー「夢に向かって〝一歩〟を積み重ねてきた」、「〈神田明神に習う〉家の神様が喜ぶ片づけとお清め」、「〈誌上で挑戦しよう〉描けば心が安らぐ華やかな曼荼羅」、江原啓之さんの「2021年、あなたへの「天啓」を受け取ろう​」などが掲載されています。
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[第二特集]

〈年末年始の"おこもり"疲れに〉
体がほぐれて軽くなる 悩み解消ストレッチ


●注目記事●

〈冷え・むくみ〉〈肩こり・首こり〉
〈腰痛・膝痛〉〈ぽっこりお腹・丸い背中〉

KAORU

家でじっとしているうちに、体が硬くなったり、節々が痛くなったりしていませんか? 自宅でできる簡単なストレッチで、こりをほぐし、痛みを和らげ、動ける体をつくりましょう

“おこもり生活”で、体がカチコチになっている人も多いことでしょう。動かない日々が続くと、体は固まっていきます。すると血流が悪くなり、こりや痛み、冷え、むくみ、肌のくすみなど、さまざまな不調が生じてしまうのです。

60代以上の方からよく「寝起きが一番、体が痛い」と聞きます。子どもは寝ている間にたくさん寝返りを打ち、自然と体を整える。ところが年齢を重ねると、寝返りをあまり打たなくなりますし、ストレスなども影響して、体のやわらかさを取り戻しづらくなるのです。

加齢やそれに伴うホルモンバランスの変化で、誰しも筋肉は萎縮していきます。でも、「もう年だから」とあきらめる必要はまったくありません。いくつになっても体は変化します。私の母も70代からストレッチを始めたところ、膝の痛みが軽くなり、歩きやすくなりました。

とはいえ中高年は、いきなり運動やトレーニングを始めるのは禁物。怪我の原因になります。まずは、動かせる体をつくるところから始めましょう。そのために必要なのが、筋肉をゆるめ、伸ばすこと。それにより、関節の可動域が広がります。(一部抜粋)

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[読みもの]

〈歌舞伎の灯は絶やさない〉
演じる場所があるという
無上の喜びを胸に

松本幸四郎× 市川猿之助

コロナ禍の大打撃を受けながらも、歌舞伎の灯を絶やしてはならないと奮闘する松本幸四郎さんと市川猿之助さん。新春から舞台に立ち、映像作品の配信にも果敢にチャレンジしている

幸四郎 新年は、歌舞伎座の「壽 初春大歌舞伎」で、父(松本さん)と息子(市川染五郎さん)の親子三代で『車引』を披露します。

猿之助 僕も、『悪太郎』で出演しています。皆さんに笑っていただきたくて、この演目に決めました。

幸四郎 『車引』は『菅原伝授手習鑑』の一場面。三世代で三つ子の兄弟を演じているのだけど、役柄それぞれの個性的な隈取や見得、豪快な飛び六方など伝統的な歌舞伎の様式美が詰め込まれた演目です。コロナ感染が広がって、一時は、舞台に立つ日はもう二度と来ないのではないかと悲観していましたから、本当に嬉しい。染五郎も、普段はそんなに感情を出さないほうだけど、稽古中も笑顔がこぼれていましたよ。

猿之助 『悪太郎』は曽祖父の二代目市川猿之助(初代猿翁)が大正時代に初演した演目で、屋の家の芸です。過去の曽祖父の映像を見ると、もう舞台に立っているだけでおかしいんですよ。まぁ、志村けんさんみたいな感じかな。曽祖父とは違う、僕らしい悪太郎を演じたいと思っています。

幸四郎 2020年2月26日、政府からの要請を受けて歌舞伎公演が中止になった時は、正直、このまま歌舞伎は終わってしまうのか、という気持ちになったけれど。

猿之助 僕も、これからどうやって生活していこうかと悩みましたからね。(一部抜粋)

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[カラーグラビア]

〈僕は寂しがり屋のあまのじゃく〉
深い感情は内に秘めて
千葉雄大

透明感に妖艶さ、年齢を感じさせないキュートさもときに併せ持ち、幅広い役柄に挑戦し続ける俳優の千葉雄大さん。20歳でスタートした俳優のキャリアも、すでに13年を迎える。そんな千葉さんにとって初挑戦となるミュージカルへの出演を前に、意気込みを聞いてみると――

年末年始は、毎年家族と過ごします。この仕事を始めてからは顔を出せない年もありますが、それでも結構帰っているほうではないでしょうか。ただしわが家の場合、昔からお正月は栃木県の祖父母の家で過ごすため、僕にとってのお正月は実家のある宮城ではなく栃木のそれなんです。

まず大晦日は『紅白歌合戦』を観ながら年越し蕎麦や天ぷら、お刺身などを食べ、年が明けたら初詣に行きます。めちゃくちゃ混んでる日光東照宮と佐野厄よけ大師にお参りし、華厳の滝にも行って、佐野ラーメンを食べて、お年玉をもらいに親戚の家をまわる、というのが定番でした。

屋台で売っている佐野名物“いもフライ”も必ず食べます。ソースをベタベタにつけて食べるのが、ものすごく美味しい。残念ながら2021年の年始は仕事で大阪にいるので、いもフライはおあずけ。次のお正月まで我慢です。(一部抜粋)

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[連載]

〈清水ミチコの三人寄れば無礼講〉
フルマラソンの果てに
ゲスト 博多華丸・大吉

朝の情報番組『あさイチ』のMCを博多華丸・大吉のコンビが務めるようになってまもなく3年。すっかりお茶の間の顔となった2人に対して、数ヵ月前にゲストとして出演した時、清水ミチコさんは気になったことがあったようで……

清水 こないだ、『あさイチ』に呼んでもらったじゃない? こんなこと言うと怒るかもしれないけど、なんだか2人ともラクそうに見えたんだよね。(笑)

華丸 あははは、そう見えましたか! いやあ、嬉しいですわ。

大吉 僕らは誉め言葉として受け取ってますから(笑)。ただ、『あさイチ』が楽ちん、というのはホントおっしゃるとおりで。

清水 認めた(笑)。いや、ラクそうに見えた、というのはね、笑いを取りにいったり、時事ネタを頭に詰め込んだり、そういう無理してる感じがしなかったっていうことなの。おっさんが2人、画面の向こうで仲良くしているだけで、視聴者が楽しい気持ちになれるなんてすごいことだと思って。

華丸 とはいえ、オファーがあったときはやっぱり心配でしたよ。早起きできるかなって。朝8時15分スタートの生放送が毎日、なんてはじめてですから。

清水 毎朝5時ころ起きるの?

華丸 いや、実はそんなに早くはないんです。

大吉 朝の番組と聞くと、みんな「4時起き? 5時起き?」って心配してくれるんですけど、まさか「6時20分起きです」とは言えないじゃないですか。

清水 わりと普通だった! (一部抜粋)


[特別付録]

よく当たると大評判!
中津川りえの 傾斜宮占い2021
運勢・相性篇 

毎年多くの方が楽しみになさっている傾斜宮占いの新年恒例企画。『婦人公論』でしか読めないスペシャルな占いを、昨年に続き、今年も特別付録としてお届けします。

他にも、

[新連載]
残陽の宿 闇医者おゑん秘録帖
あさのあつこ

〈20匹の猫のためにピアノを弾くの〉
フジコ・ヘミング
恋をしている 瞬間が一番幸せ

〈50年という節目を迎えて〉
五木ひろし
てっぺんを目指して 走り切りたい

〈出会って四半世紀、ふたりの共通点は〉
川上弘美×長嶋有
人の営みに感じた 「なんで?」を追い続ける

〈宝塚 すみれ色の未来へ 宙組〉
ミュージカル『アナスタシア』
真風涼帆・星風まどか

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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