春、新学期も目前に迫ってきました。進級や進学で気分も一新するこの時期、子どもへのかかわり方を見つめなおしてみませんか。三男一女が東京大学理科三類に合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんは、子どもたちの「知的好奇心」や「勉強習慣」をはぐくむためにさまざまな導き方や工夫を重ねたと言います。そこで佐藤ママが実践したことのなかから、いくつか紹介しましょう。特段、受験のことは考えていないという家庭にとっても子育ての参考になるポイントがいっぱいです。
この記事は佐藤亮子:著『偏差値50からの中学受験スーパーメソッド12歳までにやるべき99か条』から抜粋し作成しています。
この記事は佐藤亮子:著『偏差値50からの中学受験スーパーメソッド12歳までにやるべき99か条』から抜粋し作成しています。
いいパフォーマンスはいい姿勢から生まれる
鉛筆とお箸の正しい持ち方は、小学校入学までに教えるといいのですが、遅くても小学校低学年のうちにマスターさせましょう。間違えたクセがつくとあとで矯正するのが大変ですから、鉛筆とお箸は基本的に持ち始めたら、最初からきちんと持たせてください。
子どもははじめに何も言わないと持ちやすいように持ちますので、握り箸のようなことをしがちです。でも、そのラクな持ち方を許してしまうと注意してもなかなか直りません。
鉛筆が正しく持てないと、入学試験の答案用紙に解答を書くための程よい大きさの文字が書けません。自分が書いた文字が見えなくて、手元をのぞき込んでいるような子どももいます。そのような持ち方だと、姿勢は悪くなり視力にも影響します。
また、お箸の持ち方を間違えていると、食事をしている姿が非常に見苦しいということになります。大人になったら、食事の場面が多くなります。一緒に食事をしていても、あまりにも変なお箸の持ち方をしている人ですと、その人がどんなに素晴らしい考えの持ち主でも、お箸が気になってその考え方を正当に評価できません。世の中というのはそのようなものです。
しかも、鉛筆もお箸も、両方とも本人ではなく「親の責任」です。親はいったい、どのような家庭教育をしたのだろうか、となってしまいますのでしっかりしつけないといけません。
ゴルフ、バイオリンなどスポーツや楽器も、まず姿勢が良くないといいパフォーマンスができないと聞きました。やはり、良い姿勢を獲得するには指導者に努力と根気が必要ですね。