(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第2回は「待ち合わせに遅れる人への対応」です 

Q 待ち合わせにいつも遅れてくる友人に、

A)注意する 

B)そういう人だからと受け入れる

どちらの選択をしますか?

もし余命1年だったら

日々何気なくしている選択が、実は「不幸ぐせ」によるものだった……。そういう方が実は多いのです。そこで今号からは、よくある状況であなたがどんな選択をするか、その心理を深掘りしていきましょう。

たとえば冒頭の質問のような状況、誰にでもよくあることだと思います。あなたはどちらを選びますか? Aを選んだ方は、幸せぐせの持ち主。Bを選んだ方は、残念ながら不幸ぐせが染みついている可能性大です。その理由を解き明かすために、この質問にひとつの仮定を加えてみましょう。「あなたがもし余命宣告されて、残り1年の人生だったら」。

Bの選択をした方も「それなら話は別よ。1分1秒が貴重ですもの。イライラMAX! 待てません!」と思うのではありませんか? 30分あったら、会いたい人に会い充実した時間を過ごせるかもしれません。「あのとき無駄にした時間が今あれば」と思っても無理な相談です。

大げさに聞こえるかもしれませんが、遅刻魔の友人はあなたの貴重な人生、命の時間を奪っているとも言えるのです。そう考えると、たかが遅刻といえども空恐ろしいではありませんか!

では、なぜこれが不幸ぐせにつながるのか。答えは、類は友を呼ぶ「波長の法則」にあります。自分もどこかで時間に無頓着だから、時間を守れない友人を引き寄せてしまう。相手のルーズさを受け入れてしまうのも、自分の中に「まぁ、いいや」というところがあるから。まさしく不幸ぐせと言えるでしょう。