「助けて、江原さん!」。私たち、今困っています。不安、腹立ち、恨み......感情の奔流にのまれ、苦しむ読者にかける言葉は?(撮影=大河内禎 構成=やしまみき)
《お悩み》
会社でも私生活でも感謝されず…腹が立つことばかり
今、私は怒りの感情のただなかにいます。
まずは息子の進学。教師を目指して教育学部に入学したのですが、大学3年になって、先生から大学院進学を勧められました。わが家は母子家庭のため、経済状況が許しません。息子が望むなら反対はするまいと思いつつ、怒りの感情が湧いてきます。社会人大学院なら、働きながら通えるだろうに、と。
一方、私自身も今、働きながら大学で心理学を学び直しています。ところが、現在の大学はパソコンを通じて行う授業ばかり。苦手な私はついていけません。周囲の冷たい視線を感じ、一人いじけています。パソコンを使えるからって偉いの? と周囲に八つ当たりも。
さらに、会社の人事部に所属している私は、「障害者の雇用」という仕事を担当しています。今年も支援機関を自分で探してやっとの思いで雇用ができました。
しかしある部の部長は、その雇用があることで仕事がうまくいっているのに、私へは感謝の言葉一つありません。そのうえその部には会社から報奨金も出ていると聞き、ますます怒りが収まらず。
最近、ボランティア団体で会計のお手伝いも始めました。ところが、メンバーは会計の苦労をわかっていません。補助金申請の締め切り直前に行事を計画するなど、無神経すぎます。いい人たちなのですが、やめようかな? と迷っています。
怒りの持って行き場がないのが、今の私です。
(埼玉県・会社員・55歳)