〈原因〉直接の原因は不明。免疫の低下が関係
突発性難聴はどの年齢層にも起こる可能性がありますが、好発年齢は30~60代で、ピークは50代。男女差も、難聴の起こる耳の左右差もありません。原因は現時点では解明されていませんが、リスク要因としては「過度のストレス」「睡眠不足」「不規則な生活」「糖尿病」「多量の飲酒」「疲労の蓄積」などがあげられます。このようなリスク要因から以下の3つの原因が推測されています。
●ウイルス感染説:かぜなどのウイルスに感染すると、難聴になることがわかっています。
●内耳血流障害説:内耳にあるカタツムリの形をした蝸牛(かぎゅう)の有毛細胞(音を感知する細胞)にも、血液が栄養と酸素を送っています。そこに何らかの原因で血流障害が起きると、有毛細胞が壊れ始め、難聴を発症すると考えられています。
●免疫低下説:1や2の場合も、それらが原因で難聴が起きるときは、背景に免疫力の低下があると思われます。
◇突発性難聴の発症リスク
・過度のストレス
・睡眠不足
・不規則な生活
・糖尿病
・多量の飲酒
・疲労の蓄積
●どの年齢層にも発症するが、ストレスが多い30~60代が多い