パープルのシャネルのスーツ
6月2日(木)、東京・池袋のとしま区民文化センターにおいて、「朗読劇 泉ピン子の『すぐ死ぬんだから』」上演記念トークショーが開催され、出演者の泉ピン子さん(74)、村田雄浩さん(62)、原作者の内館牧子さん(73)が舞台にかける意気込みや期待を語りました。
司会の中井美穂さんの呼びかけで登場したピン子さん。プリーツがたっぷり入ったエレガントなパープルのシャネルのスーツに9センチのハイヒールを褒められると「杉村春子先生がおっしゃってましたけど、人から見てきれいな姿は自分がつらいのよ。本当はゴムのズボンが楽」と笑いを誘った。
このところコロナ禍で熱海の自宅に引きこもり、ご主人と一日中顔を突き合わせていたそう。
集まった報道陣のカメラに向かって「私にとって映ることが生存確認。映していただけて幸せ」と久々の舞台に意欲を見せました。
「人生は一度きりだから、預金通帳を眺めているより、着飾って宝石つけて死んでいきたい」と独特の人生哲学を披露したピン子さん。「もう少し貯金しておけば、超高級老人ホームに入れたのに…」と夫にこぼしたところ、「もう遅い」と一蹴されたそうです。
昨年4月に亡くなった脚本家の橋田寿賀子さんを「ママ」と慕い、その最期も看取ったピン子さんですが、数々の橋田語録はいまでもことあるごとに思い出すといいます。