「明日はどの服を着ていこうかな」と洋服を前日に選ぶも、朝起きてみたら「この服だと暑いかも…」「やっぱり違う服の方が…」なんて経験ありますよね。「今日着る服は、今日選ぶ。それが私のやり方です」と語るのは、70代の現役スタイリストとして活躍する西ゆり子さん。ドラマスタイリストとして『のだめカンタービレ』『時効警察』など、これまで200作品ものTVドラマや映画を手がけてきました。その西さん「服をかっこよく着るには姿勢が大事」と言っていて――。
明るいカラーで年齢に負けない
鮮やかなブルー、グリーン、黄色など、70代になってから、明るい色の服を着るようになりました。色の力って、本当に不思議です。どんな色の服を着ているかで、その日の気分がガラッと変わってしまうから。
赤い服を着ている日は自然と元気になれますが、グレーやダークブラウンの服を着ているときは、心までなんとなく沈みがち。
実際に、私にもこんな経験がありました。50代の約2年間、暗い色の服だけを着て過ごしてみたのです。
「服に関しては、もう極めたから冒険しなくてもいい」
当時の私はちょっぴり天狗になっていて、仕事の現場で「いかにもスタイリストでござい」と見えるような黒やネイビーの服ばかりを着ていたのです。
そうしたら、仕事に対するヤル気だけでなく、生きる気力までどんどんうせていってしまって…。
色のパワーをあなどってはいけないと、身をもって実感させられました。