時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは京都府の80代の方からのお便り。心配性でお節介やきなことから、連絡がつかない友人宅にお巡りさんと踏み込んだこともあるそうで――。
お節介は必要?
私は大の心配性でお節介やき。かつて同じアパートに住んでいて、懇意にしてもらっていた10歳上の友人とは、住所が変わっても時々行き来している。
ある日、いつものように2人分の食事を用意して訪ねた際、彼女が急に「しんどい」と箸を置いた。「病院に行きましょう」といくら言っても医者嫌いな彼女は応じない。私がいては横にもなれないと思い、「夜8時までに電話で様子を知らせて」とお願いして帰ることにした。
しかし時間になっても連絡はなく、こちらからかけても応答なし。私はいても立ってもいられなくなり友人宅へ戻った。
チャイムを押しても反応がなく、胸は早鐘を打つ。交番に走り事情を話すと、2人のお巡りさんが来てくれた。
幸い1ヵ所戸が開いており、3人で屋内へ。一階は無人。懐中電灯を頼りに探していくと……2階で眠っている友人を発見。耳が遠いので呼び出し音が聞こえなかったのだろう。突然押しかけたので大変驚かせてしまった。