紙切りの定番〈藤娘〉。「最近はなかなか注文が出なくてね。今日は久しぶりに切りました。切ったものは全部お客さんに差し上げます」
新宿末廣亭の高座にて。最初に切るのは、誰が見てもわかるもの。「今は夏なので『線香花火』、他の時期なら『相合傘』、お正月は『羽根つき』ですね」(撮影:大河内禎)
〈二刀流の大谷翔平選手〉。「生きて動いているもののほうが切りやすいんです。難しいのは、国会議事堂みたいな建物。形が決まっちゃってるから、修正がきかない」
ハサミは刃物店で既製品を購入。「25年使い続けた先代のハサミは輪の部分が削れてペラッペラに薄くなりました。このハサミは15年くらい使っているかな。指のタコは、不思議とできたり消えたり」
「師匠に見せてダメだと言われたら、また持って帰って切る。自分としてはよくできたと思っても、やっぱり違うのね。だから面白い。」