手前にあるパンフレットに初代、桂春団治師匠の写真が。ちょうど同じような帽子が枝雀宅にあり、「おもろい! おまえさんもこの帽子かぶって同じような顔せい!」と珍しくはしゃぐ師匠にのせられて真似てみる。面白がる桂枝雀がパチリ! 枝雀撮影の貴重な一枚。16歳内弟子時代。
師匠、桂枝雀が愛用していた作務衣のお古を着て。ハンチング帽に作務衣に赤い靴下。昭和の小僧さん風にきめて撮影。写真は17才の修業時代。なにしろ内弟子は忙しい。家の細々とした家事手伝いに高座の準備に片付け、合間に稽古…いやはや頑張った若かりし時代です。
ひとりっ子だったせいもあり、かなり甘やかされて育てられた幼少時代。 この頃もやんちゃで、しかも団体活動が苦手だったらしく、ブランコには並ばないし、友達のお弁当にはいっていた「キューリのきゅうちゃん」は勝手に食べるという始末。 先生が困って、「キューリのきゅうちゃんくらい買ってあげてください!」と母親を叱ったというエピソードもあり。写真は3~4歳位。
12際の時に母親、13歳の時に父親に蒸発され途方に暮れていた。その寂しさや悲しさを間際らわしてくれたのはやはり大好きな落語だった。生活費を稼ぐためテレビ出演も積極的に。写真は桂枝雀に憧れていた中学2年の入門前。関西テレビ「凡児のお手並み拝見」に出演した際に。
5歳頃。親戚の結婚式(母親の妹)の際の1枚。お隣は従妹。 この頃はまさか、両親と離れるなど夢にも思ってない良き時代。しかし、子供時代から落ち着きのない性格だった。両親と一緒の貴重な一枚