小倉一郎
おぐら・いちろう
俳優・俳人。
1951年、東京生まれ。幼少期を鹿児島県・下甑島で過ごし、小1の夏に上京。9歳から映画のエキストラとして『飢餓海峡』等の現場に通う。東映児童演劇研修所を経て64年、13歳の時に石原裕次郎主演の映画『敗れざるもの』で本格デビュー。以来、半世紀以上にわたってドラマ『それぞれの秋』『俺たちの朝』『花へんろ』や映画『仁義なき戦い 頂上作戦』など名作に多数出演し、「気弱な小市民を演じたら日本一」と称される異色の存在に。ギターや墨絵等をたしなみ、結社「あおがえるの会」を主宰する俳人の顔も持つ。2023年、ステージ4の肺がんからの生還を機に、芸名を俳号にちなんだ「小倉蒼蛙」に改名。近著に『小倉一郎の〔ゆるりとたのしむ〕俳句入門』(日本実業出版社)。