生活習慣を改めるのに遅すぎるということはない

現在、日本では65歳以上を高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼ぶことが定義づけられています。ただ、私自身に置き換えたとして、65歳になった瞬間に「ああ、老人になったなあ」と思うことはないと思います。

要は気の持ちよう。そもそも、年齢に関しては、普段の生活の中で、自分が何歳になったと考える必要もないのではないでしょうか。

人それぞれの価値観に合わせて生活を見直していけばいいのです(写真提供:Photo AC)

社会的な充足感も同様です。定年退職をしたからといって、社会と断絶するわけではありません。また、やることがなくなるわけでもありません。

何歳であっても新しいことにチャレンジすることはできます。

それまで仕事や育児といった忙しさの中でできなかったことを始める時期が、たまたま定年を迎えた65歳だったと考えるべきでしょう。

高齢者=人生の終わりに向かって枯れていく時期と考えるのは間違いだと私は考えています。

中高年になるまで破天荒に生きてきた人の中には、「この年まで好き放題に生きてきたから、いまさら健康を気づかっても遅い」と開き直る人がいます。

しかし、生活習慣を改めるのに、遅いということはありません。実際に50歳で禁煙した後、肺がんのリスクが下がるというデータもあります。