高校生の時に、ドラマ『生徒諸君!』でデビュー

「好きな役者さんは?」「よく知りません」「歌手は?」「知りません」「好きな野球チームは?」「あまり野球は観ません」という感じで、社長との会話はまったく弾まず(笑)。でも逆にそれを面白い、新鮮だと感じてくれたのか、後日僕が学校に行っている間に社長自ら家に来て、祖母を説得したそうなんです。

最終的に、「今日一日社長さんとお話したけど、信頼できる人だと思うからやってみなさい」という祖母の鶴の一声で、僕は芸能の道に進むことになりました。社長と祖母の連携にまんまとはめられたような気もしますが、こうして43年も続けられているわけですから、二人の目は正しかったということになりますね(笑)。きっかけを作ってくれた同級生にも感謝しています。

それから2年間、新劇系の「劇団俳小」の聴講生として芝居を学び、1980年、高校2年生のときにドラマ『生徒諸君!』の沖田成利役でデビューしました。大阪から来たちょっとクールでアウトローっぽい学生の役で、皆さんに話題にしていただいたおかげか、すぐに次作となるドラマ『ぼくらの時代』への出演が決定。こちらも学園もので、教師役に国広富之さん、生徒役には時任三郎さんや柳葉敏郎さんがいました。

そのころ僕は一般の都立高校に通っていたのですが、仕事が忙しくなるにつれて徐々に学校に行けなくなって。高3の時の出席日数は、わずか50日でした。そこで当時、都立では唯一通信制の授業があった都立上野高校の4年生に編入。1年間通信で学び、なんとか卒業することができたのです。