ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(11月号)にも掲載中、唐揚げを紅葉に見立てた作品について。
~四季を感じて~
食欲、実りの秋
秋には読書やスポーツなど、さまざまな過ごし方があります。
あなたはどんな秋がお好みでしょうか。
この作品は、食欲、実りの秋をテーマに考えたものです。
もちろん、作品としての表現なので、芸術の秋も感じられるでしょう。
唐揚げを見て、岩や爆発を連想するのは一般的かもしれませんが、それを紅葉に見立てるというアイデアが出た時は、私にとって画期的な瞬間でした。
同じモチーフでも観察や試行錯誤を続ける中で、今まで考えつかなかった新しい発想が出てきます。
これだから作品制作はやめられないのです。