~四季を感じて~ 水を運ぶという同じ役割(作:田中達也)
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(8月号)にも掲載中、レタスの白い葉脈を山頂に積もった雪と山道に見立てた作品について。

~四季を感じて~
水を運ぶという同じ役割

8月11日は山の日です。

今回は、レタスの白い葉脈で山頂に積もった雪と山道を表現しました。飛行機の窓から山々を眺めると、川の流れが葉脈に見えることがあります。

植物の葉脈と大地を流れる川には、水を運ぶという同じ役割があるのです。

マクロとミクロ、どちらの視点でも似ていることに、自然の秩序を感じることができます。

そして、野菜の上を這う虫は、雄大な山に挑む登山者。

しかし、この登山中に食料に困ることはないでしょう。足元を見ればどこでもおいしい野菜が食べ放題なのですから。