海辺、川辺に近寄れる新しい体験を提供
3年前にJR川崎駅隣接のモールで開業した「カワスイ」(川崎水族館)は、イルカショーなどの主役がいない小空間の水族館という課題を克服し、海辺、川辺に近寄れる体験をアピールして、新しい体験を提供している。
様々な展示室のデザインも、床や壁と照明も色コーデされていて、独特な空間を演じている。パノラマスクリーンゾーンでは、部屋に設置されているセンサーが来館者の動きを探知して、壁一面の大画面に映っている動物達が「反応」する。
時には水族館にいるのか、SF映画の中にいるのかを疑ったりもする。「カワスイ」は、昼も夜も不思議な世界へと導いてくれる。
野辺地ジョージ
写真家
1980年東京都生まれ、軽井沢町在住。
2002年カナダ・ブリテイッシュ・コロンビア大学人文学部卒業。大学卒業後、2014年まで金融業界でトレーダーとして東京やニューヨークで活動。同年ニューヨークの写真祭「Photoville」に感銘を受け、写真家への道へ。約3年に渡りアメリカ西部を旅しながら写真を学ぶ。2017年、日本を本拠地として国内外で活動を続ける。
2020年のコロナ流行の初期に、Michael Kenna やJane Evelyn Atwoodなどの著名写真家のオンライン・トークシリーズを創設し、36回の講演会で視聴者から総額7万ドルを集め、全額寄付した。2021年長野県軽井沢町へ移住。現在も写真活動と共に国内外で写真家の育成や地方活性化を目標としたイベントを企画している。また、軽井沢フォトフェスト(KFF) の総監督も務めている。
2022年にはFUJIFILMのX-Series10周年を記念するドキュメンタリー「Reflections」に出演、司会役も務める。イタリア、アメリカなどで多数の個展を開催。
30以上の国際的な賞を受賞。2022年より『東京新聞』の月刊連載シリーズ「水族館百景」を連載中。Patricia Conde Galeria(メキシコ)、 Webster Collection(米) ギャラリー所属
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