Optuneの公式サイトには、「悩み迷うスキンケアからあなたの日常が解放される」というフレーズが躍る。化粧品選びの手間を省きたい人にとって、まさに救世主となりそうだ(写真提供◎資生堂)

 

専門家が独自の目線で選ぶ「時代を表すキーワード」。今回は、マーケティングライターの牛窪恵さんが、「オーダーメイドコスメ」を解説します。

日々の肌の変化を反映したケアが可能に

季節の変わり目で、肌が乾燥しやすい時期。「使っている化粧品は、自分に合っているの?」と気になる人も多いだろう。

2019年7月、そんな悩みに応えるスキンケアブランド「Optune(オプチューン)」(資生堂)が誕生した。専用アプリとマシンを通じて、日々変わる肌状態に合うスキンケアコスメが調合され、提供される。いわば一人ひとりに合わせた「オーダーメイドコスメ」と言えよう。

利用希望者は、Optuneの月額定額制サービス(月額1万円・税抜)に申し込む。次にスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、カメラ機能で自身の肌を撮影。測定された毛穴の目立ちやキメ、水分量、皮脂量などの肌データが資生堂に送信され、後日、肌データに合った5本のスキンケアカートリッジ(コスメ)と専用マシンが届く。

毎日のスキンケア前に、肌を撮影すると、測定データがマシンに送られる。マシンに手を差し入れると、その時々の肌に合った化粧水・乳液が配合されて出てくるというわけだ。

なぜそんなことができるのか? 資生堂は長年、女性の「肌」に影響を与える膨大なデPM2.5などの環境要因、あるいは睡眠や生活リズム、そこから引き起こされる乾燥や肌あれなど。その結果、オーダーメイド可能な配合パターンは8万通りにも達したという。

資生堂が行った調査では、女性の約8割が一晩に2回以上の「無自覚夜ふかし(睡眠中、知らないうちに覚醒すること)」を体験。また体内リズムの乱れは、その後1週間にわたって肌に影響を及ぼすこともわかったという。

結婚も肌の管理も、自分に合った相棒を見つけるには、まず「己(おのれ)」を知ることが大切だ。皆さんも一度、試してみては?


Optune(オプチューン)ブランドサイト
https://www.shiseido.co.jp/optune/