「頻度」「ニオイ」

1つ目は頻度です。毎日お通じがなければ便秘と思っている人がいるかもしれませんが、週に3回以上、定期的にお通じがあるなら腸内環境は良好といえます。

5155名を対象にしたアンケート調査によると、日本人の排便頻度は、1週間に8回以上が25.0%、3~7回が66.6%、0~2回が8.4%という結果が出ています。

『70歳からの腸活』(著:内藤裕二/エクスナレッジ)

ただし定期的なお通じがあっても、強くいきまないと便が出なかったり、排便後も便が残っている感じがしたりするときは、腸内フローラに何らかの問題がある可能性があります。 

2つ目はニオイです。健康的な腸内フローラであれば、便のニオイはそれほどくさくありません。しかし動物性のたんぱく質や脂質を多く摂っている人の便はニオイがくさくなります。

これは動物性たんぱく質・脂質をエサにする腸内細菌が増えているからです。これらの腸内細菌はアンモニアや硫化水素など、さまざまな腐敗物質をつくり出します。

これがくさいニオイの正体です。ニオイをつくり出す腸内細菌が増えてくると、オナラのニオイもくさくなります。

硫化水素は大腸がんとの関わりも指摘されていますが、ゆで卵や温泉のようなニオイがします。