「硬さ」

3つ目は硬さです。これは「ブリストル便形状スケール」を用います。下図にこれをまとめておきましたので、参考にしてください。

ブリストル便形状スケール<『70歳からの腸活』より>

もっともよい形の便はタイプ4で、やわらかいソーセージ状となっていますが、バナナ状の便と表現する人もいます。日本で行われた調査によると、生活の質がよいと感じている人は、タイプ4が多いことがわかっています。

タイプ3~5は正常な便とされますが、日本人はここに6~7割の人が含まれます。タイプ1~2の便秘がちな便は2割程度、タイプ6~7の下痢がちな便は1.5割程度となっています。

男女差や年齢による差もあります。最近の若い男性には下痢ぎみの便が増えていて、40歳未満の健常な男性ではタイプ1と2が15%、タイプ5と6が3分の1を超えていて、女性に比べると明らかな軟便傾向になっています。