何でも往復で元どおりに
それではいけないと思ったH子さんは、帰宅後、脱いだ服はすぐにハンガーにかけ、しまえる物はしまうことにしました。片づけるのに必要な時間は5~10分くらいでしょうか。
これが習慣になると、さっさと片づけてから休むほうが気持ちもすっきりして、落ち着けるようになったそうです。
しかも、腕時計などをちょっとその辺に置いて、そのまましまい忘れ、次に使うときに見つからず大騒ぎで探していたH子さんにとって、この「動作は往復」はとてもいい結果を招いたのです。
「帰宅後、すぐに片づけるようになってからは、こうした探し物はすっかりなくなりました」と得意そうな笑顔を見せます。
「動作は往復」は外出から帰ったときに限らず、ふだんの暮らしに取り入れれば、さまざまな面で快適な生活ができます。
はさみや爪切り、キッチンで使う小物なども、「出したらしまう」を実行すれば、「あれはどこだっけ?」ということがなくなり、探し物でイライラすることもなくなるでしょう。