2階と1階をつなぐ内階段に設置した電動昇降機

11歳上の長兄は、2017年からの2年間に3度、脳梗塞を発症。短期記憶が著しく低下して、呂律(ろれつ)が回らなくなり、歩行も不自由になりました。

その前から糖尿病を患い、合併症による腎不全で人工透析も受けています。それでも、昨春までは、ヘルパーさんに支えられて3階の自室への昇り降りができていたので、週3回の人工透析などで外出するときは、1階まで歩いて降りて、送迎車に乗っていました。

ところが昨年4月、家の前で転倒して大腿骨を骨折。手術したものの、階段の昇り降りができなくなってしまって。現在は、立位はとれるけれど自力歩行が難しく、日常の移動は車椅子になりました。

そこで急遽、昨年末、2階から1階へ降りる内階段に、電動昇降機を取りつける工事を開始。内階段の幅が規定より短かったため、区の助成金がおりず、自費で70万円ほどかかりました。

でも、兄のベッドを2階におろしたことで、そこから1階までは電動昇降機を使える動線ができた。おかげで転倒リスクも減りましたし、ヘルパーさんも作業しやすい。

3階にある私の部屋のドアは、何かあったときに気づけるようにいつも開けてあります。お金はかかりましたが、安全で便利になって、一件落着となりました。

昇降機で1階に着いたら兄に車椅子に座ってもらい、この車庫のドアを通過して屋外へ。デイサービスの送迎もスムーズになった