いつ取れなくなるかわからないので、毎週有給休暇を取得

そんな環境で私は何とか休職することなく退職まで過ごすことができたが、それは比較的休みが取れたという理由も大きかった。

私が運行管理をやっていた頃の7名体制の場合の1週間の流れはこんな感じだ。

「土曜と日曜が2連休→月曜の朝に泊まり勤務に出勤して火曜の夕方に帰る→寝て起きたら水木に次の泊まり勤務→金曜は泊まりではない日勤として、運行管理以外の事務仕事を行う」

しかしこの日勤で有給休暇を使い、金土日と3連休にして、月曜にまた泊まり勤務に出向く、ということができた*1。

泊まり勤務の2名は必ず営業所にいる必要があるが、日勤の出勤自体は必須ではない。そうすると、有給休暇を取るならこの日勤のタイミングしかない。

泊まり勤務の日に有給を使うとなると、誰かが代わりに休日出勤で泊まり勤務を行う必要があるため、現実的には不可能だ。私に限らず、運行管理者のメンバーは皆、休職者が出ていない7名体制になっている期間に毎週有給休暇を取得する流れができていた。

本来はバス停への掲示作業などは日勤の日にやるべきだが、日勤の日にやってしまうと有給を使うことができない。そのため、泊まり勤務の後に夜まで残業してでも日勤で有給休暇を使う。

いつ次の休職者が出て6名体制になるかわからないので、7名体制のうちに使っておこう、という考えだ*2。

そのため、私が運行管理をしていたときは週休3日のことが多かった。それもあって休日はしっかり体を休めることができた。

【*1】わかりやすさ重視で土日休みとしたが、実際には私は平日休みだった。

【*2】6名体制でも有給は少し取れるが、6週間に2日しか取れないため、フルに有給を使っても年間17日ほどしか消化できない。しかし実際はイベント対応や研修などの理由で、日勤を有給にできない日も多々あり、6名体制だと結局はほぼ有給は使えなかった。