住み心地の悪さを「今さら仕方ない」と諦めていませんか? 住宅環境は健康寿命にも大きく影響するといいます。一級建築士の水越美枝子さんが提案する、人生後半を安心・安全に過ごせる家作りとは(構成◎上田恵子 イラスト◎ひしだようこ)
【施工事例・空き部屋がある家のケース】
→趣味の部屋や納戸にして有効活用
●空いている部屋をくつろぎの空間に
子どもたちが独立し、部屋が余っているという方、空き部屋のままにしておくのはもったいないので、この際、有効活用してみませんか?
たとえば趣味の部屋。夫の書斎はあっても妻の部屋はないお宅は多いはず。不要な家具を処分して、座り心地のいい一人がけの椅子を置いてみるのはどうでしょう。誰にも邪魔されず、のんびり韓国ドラマを観るもよし、静かに本を読むもよし。
棚を置いて、お気に入りの器や、これまでに集めたコレクションを飾り、ギャラリーにするのもおすすめです。壁の一部に色や柄の違うアクセントクロスを貼ると、雰囲気がガラッと変わります。夫婦の寝室を分けてそれぞれが一部屋ずつ使うのも、静かに自分のペースで眠れていいですね。
ほかに、空いた部屋を旅行用のスーツケースや季節家電など、使っていない大物をしまう納戸として活用するのも一つです。