【施工事例・ものが片づかない家のケース】
→5つの収納を作ればスッキリ暮らせる

●押し入れの中身を出しものの組み換えを

「家の中が片づかない」というのも、シニア世代に多い悩みです。避けたいのは、部屋や廊下の床などにものを直接置くこと。床への直置きはスペースがとられるだけでなく、動線がふさがれてしまい、つまずきや転倒の原因にもなります。

ストックした備品が入り切らずパンク状態になっている、同じものが家のあちこちに複数ある、というお宅も多いのでは。

ご提案したいのは、玄関脇、下駄箱、洗面所、ダイニング、ストックスペースという「5つの収納」を充実させること。適切な場所に適量の収納があると、家の中は散らかりにくくなります。収納が足りなければ、プチ・リフォームで作ったりしてもいいですね。

【事例・定年を迎えた夫婦の収納リフォーム】図を拡大
大家族で暮らしていたため、タンスや押入れに入りきらないものがたくさんあった家。2人暮らしの生活に合わせて5つの収納を充実。すぐには処分できないものも多かったため、ストックスペースも1階と2階に作った

次に、収納の中身をすべて出し、現状を把握すること。実践したいのは、ものの組み換えです。収納にパンパンにものを詰め込んでいませんか? 

たとえば洗面所にバスタオル10枚は明らかに多すぎ。夫婦2人暮らしなら4枚もあれば十分です。残りは《二軍のもの》として納戸へ移動させる。このように適度にものを間引けばスッキリします。

また、ものは「使うところにしまう」が鉄則。必要なものは必要な場所に移しましょう。下に5つの収納に入れるものをまとめましたので、参考にしてください。

5つの収納に入れるもの(表を拡大

次回につづく