もらいものと拾いもので贅沢に
料理に使う塩や豆など最低限のものは生協で注文して、それ以外はもらったり拾ったり摘んできたりでまかないます。たとえばお米は、自分で作っている友人の田植えや稲刈りを手伝って、格安で分けてもらうんです。玄米に小豆を入れて炊いたりして工夫しています。
森で一人暮らしを続けるには健康が第一だと思い、たくさん取り入れるようにしているのは、発酵食品。とくに麹は万能ね。味噌や甘酒はもちろん、小豆を入れて甘い発酵小豆を作るとおいしいですよ。
キャベツを発酵させて作るザワークラウトも絶品。豆乳にザワークラウトを加えて放置すれば、固形になって何日も食べられる豆乳ヨーグルト(もどき)も作れます。納豆も自家製です。茹でた大豆を藁に入れてホームベーカリーの発酵機能を使うと、放っておくだけでできるの。
パンを焼く時の小麦は、脱穀した後の小麦を知人からお安く分けていただきます。ひき臼でグリグリひくのが楽しくて好きなんです。そこに、干しブドウと水と砂糖を加えて瓶に入れて、時々クチュクチュ振って作った天然酵母を入れる。
パン生地にお寺の境内で拾ったカヤの実や姫くるみを入れたりして、薪ストーブでカンパーニュを焼いています。