台本を読む英和さんと見守る佳子さん。壁には子どもたちが描いた絵が
夫・赤井英和さんの謎めいた日常をつぶやくSNSで人気を集める赤井佳子さん。「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2022」の芸能部門にも輝いた仲良し夫婦は、お金の使い方もユニークで……(構成=内山靖子 撮影=木村直軌)

<前編よりつづく

ボクサー時代に味わったお金への不信感

――現在は数々の映画やドラマで活躍している英和さんだが、プロボクサー時代には《浪速のロッキー》と称され、大阪城ホールを満杯にするなど人気を博し、輝かしい戦績を残した。契約金やファイトマネーも相当な額だったのではと思いきや……。

英和 いやぁ、ボクサー時代はつくづくお金に苦労した。「ファイトマネーもかなりの額だったでしょう」って聞かれるけど、当時、もらっていたのは現金じゃなくて、会場の2階席の3000円の切符。

「この切符3000枚やるから、売れば売っただけ、お前のファイトマネーになる」と所属ジムの会長に言われた。「すいません、この切符買ってください」とあちこちに頭を下げて回るような生活だったなぁ。

佳子 あれだけの成績を上げたのに、おかしな話よね。